今回はみなさんがよく知っている”must”と”have to”の使い方になります。
おそらくみなさんは学生時代にmust=have toと習ったのではないでしょうか?
mustとhave toの言い換えもテスト等でよく出てきたことと思いますが、本当にmustとhave toは同義語でよいのでしょうか??
楽しみながら読んで頂ければと思います。
must=have to?!
学校ではmustとhave toは同じ意味で、言い換えができると多くの方が習ったことと思いますが、実は微妙に意味が異なるのです!
簡単に説明しますと、
・ must : 自ら望んでの選択する際に使用する(主観性がある)
・ have to : 環境による選択する際に使用する(客観性がある)
という違いがあります。
それでは、具体的に例文を使って説明していきましょう。
【must】
自分の感情によって行動する際にmustを使用します。
自分で何かをしなくてはいけないと思っている時に使用することになります。
※ 自分の感情 ⇒ 行動
例文 I must walk to the office.
この文章の意味は、「私は会社へ歩いて行かなければなりません。」となります。
歩いて会社へ行かなくてはいけない理由は、電車がとまっているから・・・といった外部要因ではなくて、例えば、電車代を節約するために、あるいは、健康のために、といった自らの意思によって歩かなくてはいけないということになります。
行動の原因は自らの感情や意志といった内部要因なのです。
【have to】
他の何かや誰かによって行動する際にhave toを使用します。
※ 他の何かや誰か ⇒ 行動
例文 I have to walk to the office.
この文章の意味もmustの時と同様に、「私は会社へ歩いて行かなければなりません。」となります。
この場合の歩いて会社へ行かなくてはいけない理由はmustの時とは異なり、途中で電車がとまっているから、家族が一緒に歩こうと言ったからといった外部要因が自分の行動の理由となります。
行動の原因は他の何かや誰かといった外部要因なのです。
まとめてみますと、have toの方がより自分の行動の理由が客観的ということになります。
ただ、気を付けたいのがhave toは客観性が強いということで、別に嫌々、というわけではありません。
例 1 「今日、家に遊びに来ない?」と友人に誘われた場合
「今日、家に遊びに来ない?」と友人に誘われた場合に、「今日は会社にいなくてはいけないんだ。」と友人の誘いを断る時にはmust/have to どちらを使うのが良いのでしょうか?
・ I must stay at office today. といった場合
家に遊びに行くよりも会社にいることを自ら選んだというニュアンスになってしまうので、あまり適さない表現となります。
・ I have to stay at office today.
出来ることなら家に遊びに行きたいのだけれども、仕事を頼まれていて仕方なく会社にいなければいけないというニュアンスが伝えられます。
例 2 「そろそろ行かなくては」・・・と言う場合
友人とお茶をしていて、「そろそろ行かなくては」と言う場合、mustを使った場合とhave toを使った場合にはどのような違いが出てくるのでしょうか。
A) I must go. と言った場合
こちらは、仕方なく行く・・・というわけではなく、私にはもうお茶をしている時間はなく席をたつんだといったニュアンスになります。
B) I hve to go. と言った場合
こちらは。自らの意志ではなく状況として仕方なくそろそろ行かなくては・・・というニュアンスになります。
以上、mustとhave toについてまとめてみましたが参考になりましたでしょうか?
単純にmustとhave toは言い換えられないのだということが伝わればと思います。実際の英会話で気を付けてみると良いかと思います。